米下院、ウクライナ支援予算案を可決 ゼレンシキー大統領感謝
米国議会下院は20日、600億ドル以上からなるウクライナへの追加安全保障支援予算法案H.R.8035を可決した。
米国の同盟国・パートナー国支援を定めた4つの法案パッケージ採択の一環で投票が行われた。ウクルインフォルムの特派員が伝えた。
賛成した議員は311人、反対は112人。可決に必要な票数は218だった。
なお、同法案投票の前には、共和党議員による、ウクライナ支援を減らしたり、なくしたりすることを提案する修正案の投票が行われたが、いずれも民主党と共和党の多数派により否決された。キース・セルフ議員は、法案を委員会に差し戻す提案をしたが、これも否決された。
また同採択を受けて、ウクライナのゼレンシキー大統領は、ソーシャルメディア「X」アカウントにて、感謝のメッセージを発出した。
ゼレンシキー氏は、「私は、米議会下院、両党、マイク・ジョンソン議長に、歴史の正しい流れを維持する決定につき感謝している」と伝えた。
また同氏は、民主主義と自由は世界で常に意味を持っていき、「米国がそれを守る支援をする限り」敗北を喫することは決していないと強調した。
そして同氏は、今日米下院が採択した支援法案は極めて重要であり、それは戦争の拡散を防ぐのに役立ち、多くの命を守り、両国の民を強くするものだと発言した。
さらに同氏は、公正な平和と安全は力によってのみ達成可能なものだと強調した。
その際同氏は、「私たちは、法案が上院でも可決され、バイデン大統領の審議に送られることを期待している」と伝えた。