米国大使、中国によるロシアのウクライナ侵攻支援を非難
ジュリアン・スミス駐北大西洋条約機構(NATO)米国大使は、中国はロシアがウクライナで軍事目的を達成する支援を行っており、無人機技術や火薬の原料といった物資をロシアに売却し続けていると発言した。
スミス米大使が米ポリティコへのインタビュー時に発言した。
スミス氏は、中国は「片方を選択」しており、もはやロシアの対ウクライナ戦争において中立の立場を主張することはできないと発言し、「私は、この戦争に関して、中国が中立を装うとしても、私たちはそれを信じない」と補足した。
さらに同氏は、米国は中国からロシアへの「物資支援を目にすることが増えている」と述べ、民生にも軍事にも用いることのできるその機材が、ロシアがウクライナに対する目的の一部を達成する上で決定的や役割を果たしてきていると指摘した。
そして同氏は、「もし彼らがその部品の一部や物資支援を提供していなければ、ロシアは、かなり異なった状況に置かれていたであろうし、侵略行為の一部を追求することが困難になっていただろう」と発言した。
その際同氏は、中国がロシアに提供している支援の種類として、「工作機械、マイクロエレクトロニクス、無人航空機技術、燃料として使われているニトロセルロース」を挙げた。
また同氏は、現時点で中国がロシアに「殺傷性支援」を供与しているという証拠はまだないが、しかし、中国がロシアが対ウクライナ侵略戦争の遂行を本質的に可能にするデュアルユース品の流れを多くの場面で目にしていると指摘した。
写真:nato.usmission.gov