クリミアのウクライナへの返還は国際法の要求=エルドアン土大統領

トルコのエルドアン大統領は、同国はウクライナの領土一体性、主権、独立を支持しているとし、クリミアのウクライナへの返還は国際法の要求だと発言した。

エルドアン大統領が11日に開催されている第4回クリミア・プラットフォーム首脳会議の際のビデオメッセージで伝えた。ウクルインフォルムの記者が伝えた。

エルドアン氏は、「私たちのウクライナの領土一体性、主権、独立への支持は不変である。クリミアのウクライナへの返還は国際法の要求である」と発言した。

また同氏は、今回の首脳会議はクリミア・タタール人のクリミアからの追放から80年目の年に開催されたものだと指摘した。

そして同氏は、「クリミア先住民の1つであるクリミア・タタール人の安全と福祉を確保することもまた、私たちの外政の優先課題の1つである。私は、ウクライナ政府がクリミア・タタール人の権利強化のために導入している法規範に改めて満足を表明したい」と発言した。

その他同氏は、戦争が公正かつ強力な平和で終わること、クリミア・プラットフォームの活動がウクライナと地域に平和を確保するための国際努力を促進していくこと、ロシアによって拘束されているクリミア・タタール人が解放されること、クリミアを離れた人々がクリミアへ戻れるようになることへの期待を表明した。

なお、11日、第4回クリミア・プラットフォーム首脳会議が開催されている。

クリミア・プラットフォームとは、ウクライナが主導する、クリミア問題、クリミア人権問題、脱占領促進、欧州・国際安全保障強化を提起し続けることを目的国際調整メカニズムのこと。2021年に第1回クリミア・プラットフォーム首脳会議が開催され、首脳宣言が採択された。前回(第3回)は昨年8月23日にハイブリッド方式で開催された。今年の同首脳会議の開催は4回目となる。

写真:AA