ウクライナ外務省、イランのミサイル発射を非難しつつ、諸国にウクライナのミサイル迎撃支援を要請
ウクライナ外務省は2日、イランによるイスラエルに対する大規模ミサイル攻撃を断固として非難しつつ、諸国に対してロシアによるウクライナに対するミサイル攻撃に対しても同様に迎撃支援を行うよう要請した。
ウクライナ外務省が声明を発出した。
外務省は、「2024年10月1日のイスラエルに対するイランの大規模ミサイル攻撃を断固として非難する。民間人が死をもたらす攻撃の目標には決してなってはならない。私たちは改めて、中東の対立の全ての当事者に対して、紛争を大規模戦争へと発展させないように呼びかける。大規模戦争の被害は同地域の人々にとってだけでなく、世界中にとって破滅的な性格を持つことになる」と伝えた。
同時に同省は、ウクライナは2年半以上、いわれのない武力侵略へと抵抗し続けているが、侵略国ロシアだけでなく、同国へと対ウクライナ戦争用の兵器を供給するイランをはじめとする同盟国との対峙していると指摘した。そして同省は、欧州と中東という2つの地域を同時に不安定化しているイラン政権の行動を非難した。
加えて同省は、イランからイスラエルへのミサイル攻撃の否定的被害を最小化するための予防的方策をとったイスラエルの同盟国・パートナー国の迅速な行動への支持を表明した上で、ウクライナの同盟国に対して、ロシアによるミサイル・無人機攻撃からウクライナの空も同様に断固として迷うことなく守るよう要請した。その際同省は、「なぜなら、人命は世界のどこであろうと等しく価値があるからだ」と指摘した。
そして同省は、「私たちは、国際法と国連憲章の規範と原則を世界中の全ての国が一貫して遵守することの重要性を強調する。中東における治安情勢の可及的速やかな安定化が、さらなる地域の不安定化を防ぐ上での重要な条件である」と強調した。