欧州は終戦のための立場を定める=ゼレンシキー氏とメルツ独野党党首、コンタクトグループの創設を支持

ドイツの最大野党会派「キリスト教民主・社会同盟(CDU/CSU)」のトップを務めるメルツCDU党首は9日、ゼレンシキー宇大統領に対して、欧州4か国からなり、露宇戦争の終結に関して欧州の共通の立場を策定するための「コンタクトグループ」の創設を提案した。

キーウを訪問したメルツ党首がゼレンシキー宇大統領との会談前に発言した。ウクルインフォルムの記者が伝えた。

メルツ氏は、今後「数週間、数か月」の間、欧州から何らかの個別の和平イニシアティブが複数現れてはならず、まとまった欧州の意見があるべきだと指摘した。

そして同氏は、「欧州連合(EU)だけの話ではない。私には、ドイツ、フランス、ポーランド、英国の欧州、北大西洋条約機構(NATO)の4か国からなる『コンタクトグループ』を創出するという提案がある。(編集注:露宇戦争終結に関して)意見を交換して、そうすることで米国と共に一般的ビジョンを発展させていくためだ。私は、私たちはあなた方と共に、そのようなアイデアをあなた方がどのように受け止めるかにつき協議すべきだと思っている」と発言した。

ゼレンシキー大統領は、同提案を受けて、「思考がどのように面白く交差していくか」について注意を促した。

その際ゼレンシキー氏は、「私は、あなたの『コンタクトグループ』創出の提案を支持する。正直なところ、私たちはもうそれを組織してきた。あなたが挙げたそれらの国はすでにおり、私たちは、さらに北欧グループの代表者としてデンマークにも期待している。私たちは、彼ら皆に期待しているが、デンマークこそが北欧グループを代表できるだろう。そのような会談を、私たちは12月中には開催したい。見て欲しい。私たちにはもう多くの意見が一致している」と発言した。

メルツ氏はこれに対して、「それは非常に良いことだ」と応じた。

なお、9日、メルツCDU党首がキーウを訪問している。