全面戦争3回目のクリスマス ゼレンシキー宇大統領、国民に平和を祈念

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ウクライナのゼレンシキー大統領は、12月24日に国民に対して来たるクリスマスを祝うメッセージを伝えた。

ゼレンシキー大統領が動画メッセージを公開した

ゼレンシキー氏は、「新しい歴史の中で、クリスマスがウクライナ人皆を再び統べている。私たちは今日一緒にいる。私たちは迷っていない。直接でも、思いの中でも、私たちは互いに祝い合い、両親に電話をかけ、子供にキスをし、近しい人を抱きしめ、大切な人を思い出している。直接であろうと、距離があろうと、心の中であろうと、ウクライナ人は今日一緒だ。そして、私たちがそうしている以上は、悪にチャンスはない」と発言した。

同氏はまた、「私たちの団結、互いの温かさがクリスマスの本当の魂なのだ。どんな時でも私たちが内側に維持しているその個性的な雰囲気なのだ。そして、そばにいる人に、それを分け与えるのだ」と述べた。

さらに同氏は、ウクライナの作曲家ミコラ・レオントヴィチに触れ、彼は現在「ポクロウシク」という名前を持つ町に数年暮らし、仕事をしていたと指摘した。

同氏は、「彼はそこで、音楽を子供たちに教え、コーラスを生み出し、曲『シチェドリク』の2度目の編纂を行ったのだ。その曲は今、地球上のあらゆるところで流れている。ウクライナ人が、そのようにして世界にクリスマスの音楽の精神を贈ったのだ」と発言した。

その他同氏は、世界の1人1人が「シチェドリク」を聞いて、ウクライナのことを思い出すことを祈念し、「私たちが今日、この祝いの主なシンボルである、希望と生命の勝利のために戦っていることを思い出して欲しい。私たちの星、1つ1つの町、ポクロウシクにおける(編集注:希望と生命の勝利のために戦っていることを)」と伝えた。

加えて同氏は、ロシアの独裁者プーチン氏のことについても言及し、「私たちが必要としているのは、この大地で平和に生きること、太陽を、空を見ること、そこにクリスマスの星を見ることなのだ。イランの『シャヘド』や、ロシアのミサイルではない。しかし、誰かにとっては『退屈で、余興が足りない』のだ(編集注:プーチンの最近の記者会見時の言葉)。その言葉が、彼らがどれだけ神から、キリスト教から、真の信心から遠いかの証拠だ。そしてそれは、どうして彼らの不自由と闇が負けるかの根拠でもある。私たちはそれを知っている。世界がそれを知っている」と強調した。