「ウクライナでは今空襲警報が鳴っている」=ゼレンシキー宇大統領、米露首脳電話会談にコメント

ウクライナのゼレンシキー大統領は、18日のトランプ米大統領とロシアの独裁者プーチン氏の電話会談の後、ウクライナでは空襲警報が発令していると指摘し、ウクライナ人は米露の合意は今のところ機能していないと発言した。

フィンランドを訪問しているゼレンシキー大統領が記者会見時に発言した。

ゼレンシキー氏は、「思うに、ウクライナ人は、何が起きているか分かっている。現在ウクライナでは空襲警報が発令中だ。つまり、それが何が起きているかについての回答である。つまり、私が知る限りでは、ロシア人は、彼らはトランプ大統領とのやり取りの最中に、エネルギー施設への攻撃、ないし『シャヘド』を含む長射程兵器の攻撃の停止命令を出しているが、しかし、現在は空襲警報発令下にあり、つまり、それは全て今のところ機能していないということだ」と発言した。

同氏はまた、サウジアラビア・ジッダでのウクライナと米国の代表団の協議では良い結果が出ていたとし、具体的には、他方ウクライナがエネルギー施設と空と海の停戦を提案する中、米国からは完全停戦の提案が行われたと喚起した。

そして同氏は、「現在、エネルギー施設に対してのみ攻撃をしないという問題が(編集注:ロシアにより)提起された。追加の情報は私にはない。私は、私たちとトランプ大統領とのやりとりがあり、私たちが、ロシア人が米国人に何を提案したのか、ないしは、米国人がロシア人に何を提案したのかについての詳細を知ることが正しいと思う」と発言した。

さらに同氏は、米国側はウクライナとの合意を尊重し、そのジッダでの提案を提示したのだと思うと発言した。

同時に同氏は、ウクライナはエネルギー停戦の提案を支持していくが、しかし、米露が何に同意したのかについての詳細が全て公開される必要があると発言した。

同氏はその上で、「私たちが米大統領から、米国側から詳細を受け取った後に、私たちは自らの返答を口にする、返答を準備する。そして、チームが技術的なやり取りに向けて準備する」と発言した。