ブリンク駐ウクライナ米大使が帰任へ
米国務省は10日、ブリジット・ブリンク駐ウクライナ米大使がキーウでの活動を終えて、帰任すると発表した。
ブルース国務報道官が記者団に対して発言した。ウクルインフォルムの特派員が伝えた。
ブルース氏は、「ええ、彼女は帰任する」と発言した。
また同氏は、ブリンク大使は戦争の行われていた国で外交活動を3年間行った上での帰任であると指摘した。
同時に、英フィナンシャル・タイムズは、今回のブリンク氏の帰任は、トランプ政権との政治的な見解相違が大きくなったために、ブリンク氏が辞任を決めたと報じた。
記事には、トランプ氏が大統領の1回目の任期の際に、職業外交官であるブリンク氏をまず駐スロバキア大使に任命し、その後バイデン当時米大統領がブリンク氏を駐ウクライナ大使に任命したことが喚起されている。
ブリンク氏の辞任の決定を知る関係者たちは、トランプ政権の高官たちがブリンク氏が政権のウクライナ関連戦略を支持する準備がないのではとの疑問を抱いて、彼女への圧力を強めていたと述べている。
関係者は、ブリンク氏の辞任は、ゼレンシキー宇大統領との関係が悪化する中で決まったことだとするが、ただしそれが辞任の理由ではないとも述べている。
ホワイトハウスと国務省は、トランプ政権とブリンク氏の間の政治的な見解相違に関する質問には回答していないとのこと。
なお、ブリンク駐ウクライナ大使は、2022年5月にキーウでの勤務を開始していた。
今月5日、ゼレンシキー宇大統領は、ロシア軍の前日のクリヴィー・リフへの攻撃について、米国大使館が「ロシア」という名前を出さずにコメントしたことについて不満を表明していた。