コンスタンティノープル総主教:ウクライナ正教会は独立を得るし、その権利がある

23日、ヴァルソロメオス1世コンスタンティノープル総主教は、ウクライナ正教会への独立付与を支持するという自らの立場を変えない趣旨の発言をした。

ギリシャのEkathimerini紙報道を、ドイツのDWがキャリーした。

総主教は、イスタンブルの聖フォカス教会における奉神礼の際に、チェコとスロバキアの正教会が独立を付与された時のことを指摘しつつ、「今、ウクライナが独立を得る順番が来たのです」とし、「独立付与は起こります、なぜなら、それはウクライナの教会の権利だからです」と強調した。

また、同総主教は、16世紀のロシアの件から始まり、全ての新しい正教会に独立を付与するのはコンスタンティノープル総主教庁の排他的権利であることを指摘した。

ヴァルソロメオス総主教は、ロシアからのウクライナへの独立付与に関する批判について、「私たちは、脅しはおそれません」と述べた。

これまでの報道にあるように、本年4月19日、ウクライナ最高会議(国会)は、ポロシェンコ大統領からヴァルソロメオス1世コンスタンティノープル総主教に対する、ウクライナ正教会へ独立のトモス(正教会の独立等に関する発行文書)付与に関する呼びかけを支持した。この案は、長い期間、ウクライナ正教会キーウ(キエフ)聖庁と同正教会自治独立派の幹部が支持していた。

コンスタンティノープル総主教庁聖会議は、新しいウクライナ正教会への独立を付与するために必要な手続きをすでに開始している。この問題が審議される聖会議は、10月に開催が予定されている。

9月には、コンスタンティノープル総主教は、独立付与の準備の一環で、米国のダニエル大主教とヒラリオン主教の2名をキーウへ派遣する総主教代理に任命している。