ウクライナの教会の統合は自発的に行われる:宇正教会キーウ聖庁総主教

フィラレート・ウクライナ正教会キーウ(キエフ)聖庁総主教は、ウクライナの教会の統合プロセスは自発性のみを基本として行われると発言した。

11日、フィラレート・ウクライナ正教会キーウ聖庁総主教が記者会見時に述べた。ウクルインフォルムの記者が伝えた。

総主教は、「モスクワは、対立が生じることを望んでいます。私たちは、対立を欲していません。なぜなら、私たちは、ウクライナの事に外から干渉されるきっかけを与えたくないからです。私たちは、長い間、耐え忍びましたし、もう少し耐えることができます。しかし、統合は、一切の暴力なく、自発性のみを基本として進んでいきます。なぜなら、私たちには、ウクライナ正教会の内側から暴動を起こすような聖職者は必要ないからです」と述べた。

フィラレート総主教は、ウクライナ正教会は「外見だけでなく、魂においても」一体とならねばならないと強調した。

同総主教は、「それは、ウクライナ正教会がウクライナ国家を外敵から守るためであり、そして、外からの干渉の口実を与えないためです」と発言した。

そして、同総主教は、「欲す者は、統合会議に出席するでしょう。欲さない者は、統一されたウクライナ正教会には入らないでしょう」と述べた。

ウクルインフォルム通信が報じたように、11日、コンスタンティノープル総主教庁聖会議は、ウクライナ正教会に独立のトモスを付与する決定を採択した。

コンスタンティノープル総主教庁聖会議による独立のトモス付与の決定が下された後には、キーウにおいて、トモス付与をコンスタンティノープル総主教に要請したウクライナ正教会のキーウ聖庁、モスクワ聖庁、自治独立派の聖職者による会議が招集されると説明していた。会議により、教会統一が行われ、唯一のウクライナ統一正教会が創設され、その総主教が選出されることになる。

その後、ウクライナ統一正教会の新たな総主教により、文書としてのトモスの授受が実施される。