ウクライナの人為的大飢饉を取材した外国人記者についての映画「真実の値段」 予告編公開
1933年、ウクライナで生じていたホロドモール(人為的大規模飢饉)の真実を取材しようとソ連に向かったウェールズの記者、ガレス・ジョーンズ。彼を巡る物語の映画「真実の値段」の予告編が公開された。
ウクライナ国家映画庁が発表した。同庁は、ユーチューブ・チャンネルに予告編を公開している。
同庁は、ウクライナでの映画公開は11月28日となると伝えている。
同映画のコンサルタントを行っているのは、米国イェール大学の歴史研究者のティモシー・スナイダー氏。スナイダー氏は、自身の著書「ブラッドランド――ヒトラーとスターリン 大虐殺の真実」(2010)(編集注:邦訳は、2015年に筑摩書房から出版)にて、ソ連とナチス・ドイツの両政権が、ウクライナ、ポーランド、ベラルーシ、バルト諸国、ロシア西側諸州にて、約1400万人の住民を殺害したとの研究結果を発表している。
今回の映画は、ウクライナ、ポーランド、スコットランドで撮影。ウクライナではハルキウ市で撮影が行われた。
なお、「真実の値段」は、ポーランドの第44回アート映画フェスティバルにて金獅子賞を獲得している。