マリウポリ劇場の俳優たち、キーウでウクライナ軍支援の慈善舞台を上演

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ロシアによる占領の続くウクライナ東部マリウポリの劇場で演劇を行っていた俳優たちが、16日、キーウにてウクライナ軍支援のための慈善舞台を上演した。

キーウ市行政府広報室が伝えた

発表には、「ロシアの空爆によりマリウポリ劇場を押し潰され、何百人のウクライナ人の命が奪われた悲劇の日から1年の経つ3月16日、マリウポリ劇場の劇団『コンツェプツィヤ』が慈善公演『笑う心のレントゲン』を上演した。慈善公演にて集められた資金は全て、ウクライナ軍のために送られる」と書かれている。

マリウポリ劇場の劇団員たちは約1年前に、演出家のオレクシー・フナテュク氏とともに、故郷マリウポリを離れざるを得なくなり、キーウへと避難し、以降、劇団はキーウの劇場のステージで公演を繰り返し、観客を魅了してきたという。

マリウポリ市議会文化・市民発展局のトリマ局長は、「このようなマリウポリ市民皆にとって苦しい時期に、私たちは、キーウにて応援を受けている。キーウは私たちにとっての2つ目のホームとなった。私たちは、悲劇的な出来事の後、ここ、トロイェシチナのデスニャンシキー地区第115児童図書館でメンバーたちと再開し、私たちの演劇を再生し始めたのだ」と発言した。

なお、2022年3月16日、ロシア軍の進軍を受けていたマリウポリでは、市民のシェルターとして利用されていたマリウポリ劇場が空爆を受けた。その際、少なくとも300人の市民が死亡したと言われている。ロシア軍は、マリウポリを占領した後に、廃墟となったマリウポリ劇場を撤去している。

写真:キーウ市議会