ゼレンシキー宇大統領、ドゥダ・ポーランド大統領と軍事支援供与につき協議

ウクライナのゼレンシキー大統領は26日、ポーランドのドゥダ大統領とビデオ会談を行い、ウクライナへの航空機や戦車といった軍事支援が遅れることは他の欧州の国にとっても脅威となると発言した。

ウクライナ大統領府広報室がゼレンシキー宇大統領とドゥダ・ポーランド大統領の会談結果を公表した

発表によれば、ゼレンシキー大統領は、「ウクライナへ航空機や戦車を支援する(編集注:供与する)という可能性はあるのだが、もしパートナーたちがその支援をしないのであれば、ロシア軍が、私たちの隣国、友好的なポーランド、スロバキア、ハンガリー、ルーマニア、バルト諸国の領土にとってのミサイルの脅威を生み出すだけでなく、直接的な全面的な軍事的脅威も生み出すことになる。それらの国の国境、町にだ。彼らは先に進む」と強調した。そして、ゼレンシキー氏はまた、空からウクライナの町を攻撃できないようにしなければいけないと述べた。

同時に同氏は、ポーランドをはじめとする東欧諸国が所有するソ連製の航空機につき、それらの国も米国も引き渡しの準備に関する発言をしていたにもかかわらず、今になってもそれらがウクライナに渡されていないことにつき失望を表明した。同氏は、「航空機の遅滞の代償は、平和なウクライナの町に対するミサイルや空爆によって私たちが失っている何千人ものウクライナ人の命なのだ」と発言した。

さらに同氏は、航空機、戦車、長距離地対空ミサイルシステムは、ウクライナが自国全体の自由を真に守り、戦闘の流れを変えることを可能にするものだと発言した。

同時に同氏は、ウクライナ政権は、ポーランドがウクライナ難民を受け入れてくれていることにつき謝意を伝えた。

ドゥダ・ポーランド大統領は、ポーランドはすでに230万人のウクライナ人を受け入れたとし、彼らに必要なものを提供していると強調した。

大統領は、同会談が終わりかけた時に、ポーランド国境から50キロ地点に位置するウクライナ西部リヴィウにロシアのミサイルが着弾したと伝えている。