ゼレンシキー宇大統領、ロシアはウクライナで「非ロシア化」を行っていると指摘

ウクライナのゼレンシキー大統領は26日、ロシア連邦が現在ウクライナ領で行っていることは全て「非ナチ化」ではなく「非ロシア化」であり、恒久的な影響を持つだろうと指摘した。

ゼレンシキー大統領が26日夜の動画メッセージにて発言した

ゼレンシキー氏は、ロシアは自らの行動で、ウクライナ領で「非ロシア化」(de-russification)を起こしていると指摘し、「あなた方がそれを行っている。1世代で(実現し)、永遠に(続くことを)。それはさらなるあなた方の自殺的政策の表出だ」と発言した。

同氏はまた、ウクライナには言語問題は一度もなかったが、ロシア侵略者が現在その問題を作り出しており、ウクライナ人自らがロシア語を回避するような状況を作っていると指摘し、なぜならロシア語は今後ロシア軍の行動と関連づけられ、爆発、殺人、犯罪、ウクライナ人の追放、教師への嫌がらせ、市長やウクライナ人活動家の拉致を想起させていくからだと説明した。

その上で同氏は、「あなた方は、占領地にて『ロシア語で話すのを怖がるな』と書かれた看板を立てている。今日そのような看板が現れた。それが何を意味するのかを考えてみよ。ロシア語が、ウクライナ語と並び、日々の生活の一部だった場所、私たちの国東部で、あなた方は、平和な町を今、廃墟にしているのだ」と呼びかけた。

ウクライナでは、2月24日から、ロシア軍による侵略戦争が続いている。

写真:大統領府