露国防省、ミサイル巡洋艦「モスクワ」の沈没を報告
ロシア連邦国防省は14日、ロシア黒海艦隊の旗艦であるミサイル巡洋艦「モスクワ」の沈没を公表した。
ロシア国営ニュースサイト「リア・ノーヴォスチ」がテレグラム・チャンネルにて報じた。
報道には、「ロシア連邦国防省は、巡洋艦『モスクワ』の目的の港への曳航時、弾薬爆発による火災の際に受けた損傷から、船体が安定性を損なっていたことを報告する。嵐の中、船は沈没した」と書かれている。
なお、露国防省は、火災を発生させた弾薬爆発の原因については発表していない。
他方で、14日、ウクライナ軍の南部作戦を担当する作戦司令部「ピウデン(南)」は、同日「モスクワ」が沈み始めたことを報告していた。
ピウデンの発表では、「黒海作戦圏にて、対艦ミサイル『ネプトゥーン』により巡洋艦『モスクワ』が著しく損壊。火災が発生した。その他の艦艇群の他の船が支援しようとしたが、嵐と強力な弾薬の爆破により、巡洋艦は転覆、そして沈み始めた」と報告されていた。
これに先立ち、ウクライナ軍は13日、ロシア海軍のミサイル巡洋艦「モスクワ」に対して、対艦ミサイル「ネプトゥーン」で攻撃、深刻なダメージを加えたと発表していた。
また、国営キーウ設計局「ルーチ」は14日、同局開発の「ネプトゥーン」をロシア海軍ミサイル巡洋艦「モスクワ」に着弾させ、大きな被害を与えたことにつき、ウクライナ軍に謝意を表明している。