ロシアは所有する高精度ミサイルの約70%を使用=ベリングキャット代表

オンライン上の公開情報の分析調査で知られる民間調査グループ「ベリングキャット」のグロゼフ代表は、ロシアは2月24日に始めた対ウクライナ全面的侵略にて所有する高精度ミサイルの約70%をすでに使用したと指摘した。

グゼロフ氏がウクライナ24局出演時に発言した

グロゼフ氏は、「彼らには、戦争を始めた時点に有していた数の約30%(編集注:のミサイル)が残っている。そして、ここでもう一つ問題がある。誰がそのミサイルで仕事をしているか、である。なぜなら、そのミサイルを飛ばすことのできる人員も限られているからだ。私たちの調査では、人員は約30〜40人である。というのも、ウクライナは、ミサイルの撃墜、破壊の活動をしているだけではなく、そのミサイルのプログラムを組むことのできる人の特定活動もしているからだ。そのため、私は、ハードウェアだけでなく、いわゆるソフトウェアが尽きたとしても、私は驚かない」と発言した。

同氏はまた、ロシアのマリウポリ制圧の試みについて、マリウポリを巡る戦いで現在ウクライナが戦術面で負けたとしても、それは敗北は意味しない、なぜなら、ロシア側に武器、軍、動機がないため、マリウポリを維持するのは不可能だからだと発言した。さらに、現在、ウクライナは高性能兵器の供給を毎週受けているため、時間の経過はウクライナに利があると指摘し、1週間前にできなかったことが、2、3週間後にはできるようになると指摘した。

そして同氏は、「現時点で19か国がウクライナに高性能兵器をウクライナに供与する準備があり、それが希望の根拠を与えている」と発言した。

なお、グロゼフ氏は、3月中旬に、ロシアは非常に短期間で戦争に勝利することを目的とした「電撃戦」計画に失敗した上に、同国にはそれに代わる計画がないとの見方を示していた