プーチン氏、ウクライナへの攻撃には中距離弾道ミサイル「オレシニク」を使用したと発言
ロシアの首脳プーチン氏は21日、同日のロシア軍によるウクライナ南部ドニプロへの攻撃の際に中距離弾道ミサイル「オレシニク」を使用したと発言した。
ナストヤシェイェ・ヴレーミャがプーチン氏の動画メッセージをもとに報じた。
プーチン氏は、11月19日と21日にロシア領のクルスク州とブリャンスク州の施設に対してミサイル「アタクムス」と「ストームシャドー」が使用されたと主張した。
そして同氏は、「米国と英国の長射程兵器の使用の返答として、本年11月21日、ロシア軍は、ウクライナの防衛産業複合体施設の1つへと組み合わせ攻撃を行った」と発言した。
加えて同氏は、戦闘条件にて、「オレシニク」という名の「ロシアの最新の中距離射程のミサイルシステムの1つ」の実験を行ったとし、それは非核極超音速弾頭搭載弾道ミサイルだと訴えた。
さらに同氏は、同ミサイルに対抗できる手段は存在しないとし、そのミサイルは10マッハの速度(1万2250キロ強毎時)で目標を攻撃するものだと主張した。
その上で同氏は、西側諸国を脅迫しつつ、ロシアは自国の施設に対する武器を使用する国の軍事施設に対して自らの武器を使う権利があると考えていると発言した。
これに先立ち、ウクライナ空軍は21日、ロシア軍が同国南部ドニプロを大陸間弾道ミサイル(ICBM)1弾、空中発射型弾道ミサイル「キンジャル」1弾、巡航ミサイル「Kh101」7弾で攻撃したと発表していた。
その後ゼレンシキー氏は、同ミサイル攻撃につき、「速度、高度といった全ての特徴は、ICBMだ。今、調査が続いている」と指摘していた。