「今日は歴史的な日だ」=ゼレンシキー宇大統領、ヘルソン奪還を報告

動画

ウクライナのゼレンシキー大統領は11日、ロシアが数か月にわたり占領していたウクライナ南部ヘルソン市の状況につき、ウクライナの特殊部隊がすでに同市に入っており、軍も郊外に到着していると発言した。

ゼレンシキー大統領が同日夜の動画メッセージで発言した

ゼレンシキー氏は、「今日は歴史的な日だ。私たちは、国の南部を取り戻している。ヘルソンを取り戻している。現時点で、私たちの防衛者たちは市の郊外に到達しており、残るはもうほんの少しで、市に入り始めている。しかし特殊部隊はすでに市内だ」と報告した。

また同氏は、「ヘルソン市民は待っていた。ウクライナを決して諦めなかった。ウクライナへの希望は常に叶うし、ウクライナは常に自分のものを取り戻す。私は、人々が占領者からの様々な脅威、弾圧、虐待の中、人々がウクライナの国旗を保管し、ウクライナを信じていたということを幸せな気持ちで見ている…。しかも敵がまだ市内から完全に掃討される前に、ヘルソン市民はもう通りや建物からロシアのシンボルやあらゆる占領者のヘルソン駐留の痕跡を取り除いているのだ」と伝えた。

その上で同氏は、「それは私たちの防衛者が解放してきた他の全ての町と同じであり、私たちの帰還を待っている他の町でも同じことが起こる。ウクライナは、全ての自分たちの人々のところへ辿り着く。私たちの戦場と外交での強靭さによって、私たちの自分の国の領土一体性を回復する」と強調し、同時に南部での進軍作戦を遂行している軍人、情報機関・治安機関職員に謝意を伝えた。

さらにゼレンシキー氏は、テレグラム・チャンネルにて、ヘルソン市内の動画を公開した

動画はヘルソン市の夜に撮られたもので、市民が「ウクライナ軍、ウクライナ軍!」と叫ぶ様子が写っている。ゼレンシキー氏は、動画投稿の際に「私たちの人々、私たちのヘルソン」と書き添えた。

これに先立ち、ウクライナ国防省傘下情報総局が11日、3月からロシア軍に占領されていたヘルソン市に、ウクライナ軍部隊が入り、現在市のコントロールの奪還が続いていることを報告していた