ロシア軍が拘束していた児童2名がウクライナへ帰還
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ウクライナの一時的被占領地再統合省は17日、ロシア占領地とロシア領で拘束されていたウクライナ人の児童2名がウクライナ(政府管理地域)に帰還したと発表した。
一時的被占領地再統合省がテレグラム・チャンネルで伝えた。
発表には、「11歳のマルクと18歳のダニーロの帰還のために、ほぼ2か月闘ってきた。10月17日、彼らの母、ユリヤ氏が再統合省に対して、彼女の息子たちの避難のための支援を要請した。マルクは一時的被占領下のドネツィク州トレーズに、ダニーロはロシアからの避難だ」と書かれている。
ユリヤ氏はトレーズ出身で、彼女自身長らくロシア軍に拘束されていたが、108名のウクライナ女性が解放された10月17日の被拘束者交換時に、ユリヤ氏も解放されていたという。
同氏は、自由なウクライナの地に到着するとすぐに、再統合省に子供たちの避難を要請したという。そこから、長く困難な作業が始まり、多くの障害を乗り越え、今回ようやくマルク氏とダニーロ氏を母親のもとに取り戻すことができたと書かれている。
同省は、同省の活動で、一時的被占領地とロシア領から、これまで合計で100名以上の児童を取り戻すことができていると伝えた。
なお、ウクライナのオンブズマン事務所は11月24日、ロシアによる対ウクライナ全面侵攻開始以降に行方不明とみなされている児童数は323人、追放されたのは1万1461人、帰還させることができたのは119人だと発表していた。