南ウクライナ原発にIAEA代表者が到着

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16日、ウクライナ南部の南ウクライナ原子力発電所に国際原子力機関(IAEA)の専門家が同原発の監視のために到着した。彼らは、ウクライナでの戦闘行為が終了するまで同原発に常駐していく。

ウクルインフォルムの記者が伝えた。

グロッシーIAEA事務局長は、「あらゆるリスクと現状を考慮して、私たちは、ウクライナの原子力発電所におけるIAEAのプレゼンスを強化する必要があるとの結論に達した。私たちは、ウクライナ最大のザポリッジャ原発から始めた。今後、私たちはそのミッションを全ての原子力発電所に拡大する。これは最初の一歩に過ぎない。私たちは、この方面で自らの活動を続けていく」と発言した。

南ウクライナ原発では、2名の原子力セキュリティの専門家が滞在し、原発の状況のモニターを行い、技術的サポートを行ったり、ウクライナの職員との協議をしたりする他、あらゆる異常な出来事を確認し、IAEA本部へと報告するのだという。

また、グロッシーIAEA事務局長は、ツイッター・アカウントで、南ウクライナ原発への到着を報告した

また、17日、ウクライナのハルシチェンコ・エネルギー相は、IAEAミッションがウクライナの全ての原子力発電所で活動することで、原発での原子力セキュリティへの脅威を評価することができ、ロシアの侵略が続く中で、施設の安全を強化することにつながると発言した。エネルギー省広報室が発表した

ハルシチェンコ氏は、「IAEAミッションがウクライナの他4つの原子力発電所にて活動を開始したことを歓迎する。国際機関の代表者がウクライナの全ての原発で直接プレゼンスを有することは、ロシアの軍事行動がもたらす原子力と放射線のあらゆる危険と脅威を評価することを可能にする」と発言した。