ロシアは自軍の97%をウクライナでの戦争に投入=英国防相
英国のウォレス国防相は15日、ロシア連邦は自国軍の97%をウクライナにおける戦争に投入したと発言した。
英BBCが報じた。
ウォレス氏は、ロシアの攻勢に関して、ロシアはウクライナの防衛を突破するだけの戦力を1つも結集できていないとと指摘した。また同氏は、「私たちは前進の努力だけ見ている。(中略)それはロシア軍に多大な代償を払わせている。現在、私たちは、97%のロシア軍、ほぼ全てのロシア軍がウクライナにいると見積もっている」と発言した。
その上で同氏は、ウクライナ勝利支援は実質的に「自国の安全を高める」ものだと指摘した。
同氏は、「ロシア軍の97%が現在ウクライナに投入されており、損耗率が非常に高く、潜在的に戦闘力が40%まで低下し、同国の戦車のおよそ3分の2が破壊される、あるいは破損しているのであれば、それは欧州の安全保障に直接的なインパクトを与える」と指摘した。
さらに同氏は、ロシアの現在の損耗は第一次世界大戦のレベルであり、その際に得られている戦果はキロメートル単位ではなく、メートル単位となっていると指摘した。
これに先立ち、14日、米国のミリー統合参謀本部議長は、ウクライナは戦場で不屈の精神とイノベーション的戦術を組み合わせて戦っていると賞賛し、これに対してロシアは多大な兵力を投入し消耗戦を仕掛けているが、ロシア軍人は士気が低く、指揮もあまり良くないと指摘、さらに「ロシアは敗北したのだ、戦略的にも、作戦的にも、戦術的にも」と発言していた。