独国防相、ウクライナへ「非暴力抵抗」を勧めるとの案を否定 「ブチャの住民に述べてみよ」
ドイツ連邦共和国のピストリウス国防相は、侵略を続けるロシアに対してウクライナ人が「非暴力」手段で抵抗するとの案を否定した。
ピストリウス国防相が独オスナブリュック市での教会会議の際に、オスナブリュック・カトリック教区のテオ・パウル司教代理による、ウクライナは非暴力抵抗を行うことができる、との発言に応じて発言した。独DWが報じた。
司教代理は、ロシアによる全面侵略開始後、「あまりに多くの人が戦争の論理を染まってしまった」とし、その論理は過去に「私たちに多くの害を与えた」と発言した。その際同氏は、「他の道もある」と主張した。
これに対して、ピストリウス氏は、「それをブチャの人々に述べてみると良い」と応じ、「私は彼らに非暴力抵抗について話すことはできない。私には怒りの涙が溢れるだろう」と発言した。
その他同氏は、ウクライナへの武器供与の停止は戦争の迅速な終了を意味するかもしれないが、「しかし、それはウクライナの終焉ともなるものだ」と指摘した。同時に同氏は、長期的には平和の考えを支持しているとしつつ、しかし、平和にどのように辿り着くかはウクライナが決めるべきことだと強調した。