ロシア軍の自爆型無人機の攻撃でキーウの集合住宅に被害 各地で露軍砲撃続く

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ウクライナへの全面侵略戦争を続けるロシア軍は、21日夜から22日未明にかけて、同国各地を自爆型無人機で攻撃した。首都キーウでは撃墜された無人機の落下により3地区で被害が発生した。

キーウ市軍行政府がテレグラム・チャンネルで伝えた

発表にて、ポプコ・キーウ市軍行政府長官は、「過去6日間で3回連続となる無人機による空から首都への攻撃だ。またも同じ『シャヘド』であり、またも市のインフラと住宅が狙われた。露シスト(編集注:ロシア+ファシストの造語)の無人機の1つが、キーウ市ソロムヤンシキー地区で被害を生み出した。そこの集合住宅の上階で火災が発生し、アパート3軒の壁が部分的に破壊され、さらに3軒で窓が割られた」と報告した。

キーウ市ソロムヤンシキー地区の被害 写真:ルスラン・カニュカ/ウクルインフォルム

暫定情報では、同地区では2名が負傷し、内1名が病院へ搬送されたという。

また、同市ダルニツィキー地区では、無人機の破片落下で2階建て民家で火災が発生。犠牲者なし。同市ホロシーウシキー地区では破片が落下したものの、破壊も犠牲者も生じなかったと報告された。

テレビ番組「統一ニュース」の司会者を務めるアンドリー・コヴァリシキー氏は、フェイスブック・アカウントで、自宅アパートが今回の無人機の攻撃で被害を受けたと報告した。

Сьогодні іранський мопєд потрапив в квартиру мого товариша Андрій Ковальський Спільнота Sport & Business Club Ukraine...

Опубліковано Александром Глущенком Четвер, 21 грудня 2023 р.

クラウチェンコ・キーウ州軍行政府長官は、フェイスブック・アカウントにて、キーウ州では撃墜された無人機の落下で3軒の民家が損傷したと報告した。同時に重要インフラへの被害は出ておらず、また暫定情報では犠牲者も出ていないとのこと。

ウクライナ空軍は、テレグラム・チャンネルにて、今回のロシア軍の攻撃では自爆型無人機「シャヘド」が28機発射され、ウクライナ防空戦力はこの内24機を撃墜したと報告した

迎撃は、キーウ州、オデーサ州、ミコライウ州、ヘルソン州、ジトーミル州、リウネ州、フメリニツィキー州で行われたという。

その他、南部ザポリッジャ州のマラシュコ州軍行政府長官は、フェイスブック・アカウントにて、過去24時間、同州はロシア軍から181回砲撃されたと報告した。民間人犠牲者なし。

クルチェウ・ザポリッジャ市長は、テレグラム・チャンネルにて、21日夜のロシア軍のザポリッジャへのミサイル攻撃で、電線が損傷し、ガレージが複数破壊されたと報告した。犠牲者なし。

南部ヘルソン州のプロクジン州軍行政府長官は、フェイスブック・アカウントにて、過去24時間ロシア軍は同州を117回攻撃、民間人1名が死亡し、2名が負傷したと報告した

東部ドネツィク州のモロズ州軍行政府長官は、フェイスブック・アカウントにて、過去24時間、同州ではロシア軍の攻撃で民間人が3名死亡、9名が負傷したと報告した

東部ハルキウ州のシニェフボウ州軍行政府長官は、フェイスブック・アカウントにて、過去24時間、同州20の自治体がロシア軍に攻撃されたと報告した