ウクライナ防空は巡航ミサイル87弾と自爆型無人機27機を撃墜=ザルジュニー宇軍総司令官

ウクライナ軍のザルジュニー総司令官は、28日夜から29日朝にかけてロシア軍がウクライナに対して行った大規模攻撃の際、ウクライナ空軍は防衛戦力と連携して、自爆型無人機「シャヘド136/131」27機、巡航ミサイル「Kh101/Kh555/Kh55」87機を撃墜したと報告した。

ザルジュニー総司令官がテレグラム・チャンネルに書き込んだ

ザルジュニー氏は、29日未明の大規模ミサイル攻撃の際に、重要インフラ、産業施設、軍事施設が攻撃を受けたとし、死傷者が出ていると伝えた。

同氏は、敵はまずいつもの通り無人機「シャヘド」で北方と南方・東方から攻撃し始め、その後西方へと飛ばしたという。発射が確認された無人機は36機だったと書かれている。

3時ごろ、敵は戦略爆撃機「Tu95MS」を18機離陸させ、6時頃に90弾以上の巡航ミサイル「Kh101/Kh555/Kh55」を発射。

さらに露クルスク州から、5時頃に敵は中距離爆撃機「Tu22M3」で巡航ミサイル「Kh22/Kh33」を8弾発射。

同時に敵は、地上発射型誘導ミサイル「S300」で東部ハルキウを攻撃。また、被占領下クリミア、露クルスク州、ベルゴロド州から、弾道軌道で「S300/S400/イスカンデルM」が14弾発射されたという。

6時30分、戦闘機「MiG31K」5機が離陸し、露アストラハン州から空中発射型弾道ミサイル「キンジャル」を5弾発射。

さらに、戦闘機「Su35」から対レーダーミサイル「Kh31P」4弾と「Kh59」1弾が発射された。

暫定評価では、昨晩ロシア軍は、ウクライナに対してミサイルと無人機を合計158点発射したと報告されている。

これに対して、ウクライナ空軍は、他の防衛戦力との連携で、無人機を27機、巡航ミサイル「Kh101/Kh555/Kh55」を87弾撃墜したという。