ロシア軍、ウクライナ各地をミサイル・自爆型無人機で攻撃 30点中29点撃墜

ウクライナへの全面侵略戦争を続けるロシア軍は、12日未明に同国へミサイルと自爆型無人機で再び攻撃を仕掛けた。ウクライナ防空戦力は、空中発射型弾道ミサイル「Kh47M2キンジャル」1弾、巡航ミサイル「Kh101/Kh555」4弾、自爆型無人機「シャヘド131/136」24機を撃墜した。

ウクライナ空軍がフェイスブック・アカウントで報告した

報告によれば、ロシア軍が発射したのは以下の30点。

・巡航ミサイル「Kh101/Kh555」4弾(露サラトフ州の戦略爆撃機「Tu95MS」から発射)

・弾道ミサイル「イスカンデルM」(一時的被占領下クリミアから発射)

・空中発射型弾道ミサイル「Kh47M2キンジャル」(露タンボフ州上空から発射)

・自爆型無人機「シャヘド131/136」24機(露エイスク、プリモルスコ=アフタルスクから発射)

これに対して、ウクライナ防衛戦力は、「イスカンデルM」以外の29点(「キンジャル」「Kh101/Kh555」「シャヘド」)をキーウ州、ドニプロペトロウシク州、ザポリージャ州、ポルタヴァ州、ハルキウ州、ヴィンニツャ州で撃墜したと報告されている。

キーウ州のクラウチェンコ州軍行政府長官は、テレグラム・チャンネルにて、敵の同州へのミサイル・無人機攻撃の際撃墜後に落下した破片により民間人1名が負傷、2地区で複数の施設が破損したと報告した

キーウ市軍行政府は、テレグラム・チャンネルにて、キーウへの攻撃に使われたミサイル・無人機は全て撃墜されたと報告した

報告には、「敵が首都を再びミサイルで攻撃した! 攻撃は複数の兵器を使用した組み合わせられたものであった」とし、巡航ミサイル、自爆型無人機、(暫定で)弾道ミサイルが発射されたと書かれている。

防空戦力は、これら全ての標的を撃墜。キーウでは、犠牲者、破壊ともに発生しなかったと書かれている。空襲警報は約2時間続いたとのこと。

なおキーウ市内では、未明4時ごろ、爆発音が聞こえていた。

写真:ウクライナ空軍