ロシアはウクライナを100弾以上のミサイルと約100機の無人機で攻撃=ゼレンシキー宇大統領

ウクライナのゼレンシキー大統領は、8月26日にウクライナに対して、100弾以上のミサイルと約100機の自爆型無人機「シャヘド」により最大規模の攻撃を行ったと報告した。

ゼレンシキー大統領がフェイスブック・アカウントに動画を掲載した

ゼレンシキー氏は、「現在国全土でロシアの攻撃の被害の除去が続いている。これは最大の組み合わせ攻撃の1つだった。100弾以上の様々な型のミサイルと約100機の『シャヘド』だ」と発言した。

また同氏は、これまでの大半のロシアの攻撃と同様、「重要民間インフラを狙うというアプローチだ。私たちのハルキウ州やキーウからオデーサや西部諸州にいたるまでの大半の地域に対するものだ。残念ながら、死者が出ている。親族と近親者全員に哀悼を伝える。数十の負傷者が出ており、皆に必要な支援が施されている」と伝えた。

さらに同氏は、電力分野に多くの破損があるとしつつ、しかし、停電が生じている全ての場所で復旧作業にすでに取り掛かっていると指摘した。

その際同氏は、「私たちの修理班は24時間体制で作業していく。エネルギーを取り戻す。それが必要な全ての町と共同体には、『不屈ポイント』がもう開設されるはずだ」と伝えた。

その他同氏は、非常に重要なのは、ウクライナのパートナー国が「合意したことを実現することだ。防空システムとそのミサイル。また、私たちはいよいよロシアのミサイルと無人機の共同撃墜へと到達せねばならない。今日、ヴォリーニ州、リヴィウ州、イヴァノ=フランキウシク州にて目標があった。ヴィンニツャ州、フメリニツィキー州、私たちのテルノーピリ州でもだ」と述べた。

その際同氏は、欧州の隣国の航空機がウクライナのF16や防空システムと一緒に活動したら、はるかに多くの命が守れるだろうとし、「中東でそのような団結が明らかに効果的に機能したのなら、それは欧州でも機能するはずだ。命はどこでも同じ価値を持つ」と訴えた。

また同氏は、「プーチンは自分を裏切りはしない。それは病んだ生き物であり、皆にとってそれはもうとっくに明らかだ。しかし、同様に明らかなことは、彼は、世界が彼に許すことのみを行うことができる、ということだ。生のテロに対する弱さや不十分な決定のことだ」と指摘した。

そして同氏は、「この戦争全てを公正に止めるにはどれだけ強力な決定が必要か、私たちのパートナー一人一人が知っている。テロリストに制限がない時に、長射程性能でウクライナに制限があってはならない。ロシアがあらゆる型の武器、シャヘド、北朝鮮の弾道ミサイルを使っている時に、命を守る人々に武器制限があってはならない。米国、英国、フランス、その他のパートナーは、私たちがテロを止めるのを支援するための力を持っている。決定が必要だ」と強調した。

なお、8月26日の未明から日中にかけて続いているロシア軍の自爆型無人機とミサイルによる大規模攻撃により、ウクライナ全土で市民の死傷者やインフラ施設の被害が出ている