ロシア軍、キーウなど複数の町を自爆型無人機で攻撃

ウクライナへの全面侵略戦争を続けるロシア軍は、29日未明に自爆型無人機でキーウをはじめ複数の町を攻撃した。

キーウ市軍行政府は、撃墜された無人機が市内複数の地区に落下したことを報告した

ポプコ市軍行政府長官は、「過去4日間で3回目のキーウへの攻撃だ! またしても大規模だ! 今回敵は、暫定で『シャヘド』タイプ、自爆型無人機のみを使用した。ロシアの無人機は、被占領下ヘルソン州とロシアのクルスク州から、0時前の、23時頃から飛翔していた。首都へは徘徊弾薬が波状かつ複数の方向から入ってきた」と伝えた。市内の破片落下に関する情報は以下のとおり。

・ホロシーウシキー地区:住宅街に破片落下。暫定情報で、集合住宅の窓と扉が破損。

・ドニプロウシキー地区:住宅街に破片落下。悪影響なし。

・デスニャンシキー地区:民間の経済施設敷地内に破片落下。非住居型建物に火災発生。迅速に鎮火。

犠牲者情報は入っていないという。

また、キーウの空襲警報は合計で約6時間続いたとし、無人機は約15機撃墜したと報告されている

南部ドニプロペトロウシク州のリサク州軍行政府長官は、フェイスブック・アカウントで、ロシア軍は29日未明と朝に再び同州ニコポリを攻撃、ウクライナ防空戦力は自爆型無人機「シャヘド」を5機撃墜したと報告した

同氏は、「深夜まで侵略者は、ニコポリとマルハネツ共同体にテロを行った」とし、榴弾砲、多連装ロケットシステム「グラート」、自爆型無人機で攻撃してきた伝えた。これにより、学校、郵便局、教会、キオスク、車両7台、電線が破損したという。

さらにロシア軍は、朝から攻撃を再開し、ニコポリを無人機で攻撃したと報告されている。死傷者は出ておらず、無人機は合計で5機撃墜したとのこと。

中部チェルカーシ州のタブレツ州軍行政府長官は、テレグラム・チャンネルにて、チェルカーシが自爆型無人機で攻撃を受け、破片の落下で民間企業に火災が発生したと報告した

また同氏は、現在も鎮火が続いていると伝えた。