ロシア軍、再びウクライナを自爆型無人機で大規模攻撃 キーウで破片落下により被害あり
ウクライナへの全面侵略戦争を続けるロシア軍は、26日未明再び同国に対して自爆型無人機による大規模攻撃を行った。首都キーウでは、5時間に渡って空襲警報が発令され、撃墜された無人機の破片でペチェルシキー地区にて火災が発生、また自動車が約20台破損した。
ポプコ・キーウ市軍行政府長官がテレグラム・チャンネルで伝えた。
ポプコ氏は、「ロシア軍による平和な町への新たな犯罪的攻撃により、キーウ市民にとって再び不穏な夜だった! 侵略者は再び国際人道法に違反し、暫定で『シャヘド』型の無人機を使ってキーウの民間人やインフラに対する空隙を加えようとした。防空戦力は、首都方面へと合計で15機以上の敵無人機が向かっているのを確認した。キーウと近郊の上空での戦闘は、5時間に及んだ。防空戦力・機材は、約10機のロシアの自爆型無人機を無効化した」と書かれている。
同氏はまた、この攻撃でキーウ市内ペチェルシキー地区にて破片により住宅のガス管の減圧が生じたと伝えた。また、約20台の自動車が破片で破損。さらに、幼稚園の敷地内に破片が落下したと報告されている。
報告の時点では、犠牲者は出ていないとのこと。
国家非常事態庁は、フェイスブック・アカウントで、キーウ市内の被害について「首都ペチェルシキー地区では朝、敵の無人機攻撃により、5階建て集合住宅の1階部分のガス管の減圧が生じ、その後炎上した。火災は鎮火された」と報告した。
写真:国家非常事態庁
ウクライナ空軍は、テレグラム・チャンネルにて、ロシア軍は25日から26日にかけての夜間、ウクライナに対して78機の自爆型無人機「シャヘド」と6弾のミサイルで攻撃を仕掛けてきたと報告した。
ロシア軍が発射したミサイルと無人機は以下のとおり。
・未特定のミサイル2弾(露ベルゴロド州からスーミ州へ発射)
・誘導航空ミサイル「Kh59/69」4弾(黒海海上からオデーサ州へ発射)
・自爆型無人機「シャヘド」78機(露プリモルスコ=アフタルスク、オレル、クルスクから発射)
この内、ウクライナ防空戦力が撃墜したのは以下のとおり。
・「Kh59/69」全4弾
・「シャヘド」66機
また、「シャヘド」は他8機が飛翔中に消失(これによる破損・破壊情報はなし)。1機はロシアへ戻っていき、もう1機は報告時点でまだ迎撃戦が続いていると報告されている。
迎撃戦は、ドニプロペトロウシク州、ハルキウ州、キーウ州、チェルカーシ州、キロヴォフラード州、ヴィンニツャ州、フメリニツィキー州、イヴァノ=フランキウシク州、スーミ州、ポルタヴァ州、ミコライウ州、オデーサ州、ヘルソン州、ハルキウ州で行われたとのこと。