オデーサ州でウクライナ軍兵器の情報をロシア側に提供していた男性摘発
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ウクライナ保安庁(SBU)は、ウクライナ南部オデーサ州にて高機動ロケットシステム「ハイマース」やウクライナ軍の弾薬庫の情報を集めていたロシア特殊機関のエージェントを拘束した。
10日、SBUがテレグラム・チャンネルにて伝えた。
発表には、「SBUは、オデーサ州における諜報作戦活動の結果、ロシアの特殊機関のエージェント1名を新たに摘発した。この人物は、ウクライナ海軍の旅団の1つに徴兵された人物で、全面侵略開始後に敵によって雇われた者である」と書かれている。
また、ロシア側は同人物を「クリムチャニン」というニックネームで呼び、オデーサ州防衛に関する情報収集の課題を与えていたという。この人物は、ロシア特殊機関の指示に従い、本部、兵器、弾薬庫の位置情報を密かに確認し、また高機動ロケットシステム「ハイマース」の場所を暴こうとしていたという。
この人物は、入手した情報を電子地図にチェックを入れた形にして、秘匿のメッセージサービスを使ってロシア側の「雇用者」に送ろうとしていたという。
SBUは、この男性を特定し、犯罪行為を記録した上で、男性が情報収集課題を実行している際に拘束したと発表した。
また、男性は、犯罪行為を隠蔽するために、ロシア特殊機関の人物とのコミュニケーションをするための自身の携帯電話のSIMカードを頻繁に交換していたことが明らかになったと書かれている。
捜査班は、収集した証拠を根拠に、拘束された男性に「戒厳令下の国家反逆罪(警報展第111条2項)」容疑を伝達したという。
男性には、未決囚予防措置として、拘禁措置が選択されたと伝えられた。