OSCEのUAV消失問題への「ロシア関与の跡」をSMM報告書にて確認:統一部隊作戦
欧州安全保障協力機構(OSCE)特別監視団(SMM)の報告の中には、10月27日にSMMの長距離飛行用無人飛行機(UAV)が消失した件につき、ロシア軍の対空兵器使用の可能性が確認できる。
31日、統一部隊作戦広報室がSMMによる30日付追加報告を受けて発表した。
統一部隊作戦広報室は、「30日付のOSCE・SMMの緊急報告書には、UAV消失に関する新しい詳細が発表されている」とし、とりわけ「本件発生の最も可能性の大きい原因は、UAVを飛行ルートから逸らした衝撃であり、それが対ジャミング・システムと装置の電源を落とし、その結果、墜落に繋がった。墜落中と通信断絶までの間、UAVの補助システムが機能停止(failure)のサインを発していた。ニジニョクリンシケの住民8名が、おおよそ今回のUAV事件発生の時間に爆発音を聞いたと述べた。そのため、UAVへの障害の可能性としては、言うまでもなく、ロシア軍の対空防衛機器が使用されたことが考えられる」と強調した。
これに先立ち、SMMは30日に同UAV消失事件に関する追加報告書を発表していた。
報告書によれば、27、28日、SMMは、消失した長距離UAVの探索を短距離UAVを用いて実施。探索中、UAVが墜落したと考えられる地区の平野にて、タイヤの跡が多く確認されたとのこと。加えて、UAVの破片は一切見つけられなかったとしている。