ポーランド国防省、ベラルーシ軍の国境付近の動きを注視 「特別な行動なし」
ポーランド政府は、ポーランドとの国境付近のベラルーシ軍の動きを注意深く追っている。20日時点では、特別な状況は観察されていない。
ヴォイツェフ・スクルケヴィチ・ポーランド国防時間がポーランド通信(PAP)にコメントした。
スクルケヴィチ次官は、「私たちは、常に防衛地点を維持し、注意し続け、私たちの東側国境の向こうの動きを観察している。(中略)何も特別なことは起きておらず、懸念を呼び起こし得るようなことは何も生じていない」と発言した。
次官はまた、ポーランドはまたベラルーシ問題について、北大西洋条約機構(NATO)のパートナー国との常に連絡を取っていると伝えた。
これに先立ち、ベラルーシのアレクサンドル・ルカシェンコ大統領は18日、ベラルーシ軍が西側国境近くに展開され、完全な戦闘態勢に入っていると述べていた。その際、ルカシェンコ氏は、ベラルーシの軍人は、ポーランドとリトアニアのNATO軍の動きを追わねばならないと発言していた。
これに先立ち、8月9日、ベラルーシでは大統領選挙が実施された。同国の中央選管は、14日に、最終開票結果として、現役大統領のアレクサンドル・ルカシェンコ候補の得票約80%であり、有力視されていたスヴェトラナ・チハノフスカヤ候補の得票は約10%だったと発表。
これに対して、ベラルーシ市民が全国にて、中央選管の発表に疑問を提示して抗議を続けている。抗議者たちは、選挙結果は捏造されており、実際にはチハノフスカヤ候補がルカシェンコ候補に大差で勝利したと考えている。この抗議運動により、抗議者と治安機関の間で衝突が起き、多くの拘束者や死傷者が出ている。