ロシアはウクライナとの国境付近に大隊戦術群28個を配置=宇軍総司令官
3月30日時点、ウクライナ国境に沿って、ロイア連邦軍の大隊戦術群28個が配置されている。
ルスラン・ホムチャーク・ウクライナ軍総司令官が最高会議(国会)臨時会議の際、演壇にて発言した。ウクルインフォルムの記者が伝えた。
ホムチャーク総司令官は、「今年3月30日時点で、ウクライナと一時的被占領地、クリミア自治共和国の国境・境界に沿って、敵の大隊戦術群28個が配置されている。具体的には、ブリャンスク州、ヴォロネジ州、ロストフ州と、一時的被占領下クリミアにである。しかし、最近、ロシア連邦の様々な地域から、冬の訓練期の管理課題や、戦闘準備維持や、今後のロシア連邦軍共同戦略演習『ザーパド2021』への通常戦闘準備を装って、北部、東部、南部、具体的には、ブリャンスク州、ヴォロネジ州、クリミア自治共和国のウクライナ国境付近にて軍の漸次的増加が行われている」と発言した。
総司令官は、25個の大隊戦術群への追加的集中が予想されており、現在ウクライナ国境近くに展開している兵力・機器と合わせて、国家安全保障にとって脅威を生み出していると伝えた。
総司令官によれば、2014年以降のクリミア半島占領期、ロシアは、ロシア連邦軍組織横断勢力の増強を行ってきており、現時点で、それは3万2700人の兵力になっているとのこと。そして、3月中旬、オプーク訓練場にて、ロシアにより第7空挺襲撃師団の大砲戦術群の支援を受けた2つの大隊戦術群による空挺・上陸戦闘訓練方策が行われており、訓練後もその部隊は訓練場に残っているという。追加的に、5つの大隊戦術群の移動による戦力増強も確認されていると伝えられた。
ホムチャーク総司令官はまた、ドネツィク・ルハンシク両州一部被占領地域にて、ロシア正規軍に支えられ、14個の旅団・連隊・補給部隊で構成され、人員約2万8000名からなるロシア占領軍の第1・第2軍集団も展開していると指摘した。同氏は、この軍集団の指揮レベルのポストには、ロシア連邦軍の将校がついていると述べ、また被占領内の諜報員の訓練のために、ロシア連邦軍の軍事アドバイザーや指導官が計2000名強現地に滞在していると指摘した。
総司令官は、「ロストフ州内では、ウクライナから軍事行動が生じた場合に速やかに対応するために最低限必要な包括的方策を1、2日間で保障する12個の大隊戦術群が追加的に配置されている」と強調した。