OSCE監視団、11月8日、ウクライナ東部で679回の停戦違反確認
東部情勢
欧州安全保障協力機構(OSCE)ウクライナ特別監視団(SMM)は11月7日19時30分から11月8日19時30分までの監視期間に、ドネツィク州にて565回、ルハンシク州にて114回の停戦違反を確認した。
11月9日付SMM日報(第263/2021)にて報告されている。
SMM日報の棒グラフを見ると、同監視期間の停戦違反件数は、過去7日間の1日平均(約400回)や2020年の1日平均(約400回)より、著しく多かった(679回)ことがわかる。
ドネツィク州では、停戦違反が565回確認され、その内71回が爆発であったと報告された。特に、停戦違反が多かったのは、ドネツィク市(非政府管理地域)鉄道駅(同市中心部から北西6キロ)から北西地点、同市炭鉱「オクチャブルシカ」(同市中心部から北西9キロ)から西の地点、及び、ペトリキウシケ(非政府管理地域、ドネツィク市から南に41キロ)の兵力等引き離し地点内、及び同地点から南、南東だったと伝えられ、これらの地点で314回の停戦違反が確認されたと書かれている。
ルハンシク州では、停戦違反が114回確認され、その内21回が爆発であったと報告された。停戦違反が多かったのは、ゾロテーの兵力等引き離し地点内及び同地点から北東、スタニツャ・ルハンシカの兵力等引き離し地点付近だったと報告された。これらの地点で98回の停戦違反が確認されたとのこと。
写真・図表:SMM