ボレルEU上級代表、ウクライナとEUには軍事同盟はないことを喚起
ボレル欧州連合(EU)外務・安全保障政策上級代表兼欧州委員会副委員長は16日、EUはウクライナとの間に連合協定を有しているが、それは軍事同盟は定めておらず、そのためウクライナの国境の情勢が激化した際は、EUから期待できるのは政治的、外交的、経済的、財政的支援であると指摘した。
ボレル氏が、ブリュッセルにて、EU外相理事会の防衛問題会合後の記者会見時に発言した。ウクルインフォルムの特派員が伝えた。
ボレル氏は、「私たちはウクライナとの間に軍事同盟は有していない。そのため、(ウクライナの)国境で起き得る事実を前に、私たちが明日ウクライナに何をするかとの問うならば、私たちは、ロシアがクリミアを奪取し、ドンバスにて戦争を開始した時に、発動された行為の枠内の内容で行動を続けることになる。ウクライナは、EUからの政治的、外交的、経済的、財政的サポートについて確信を持つことができる」と発言した。
同氏は、EUは、ウクライナ情勢の展開を非常に注意深くフォローしていると述べ、ウクライナと米国が提供したウクライナの東部国境の現状に関する情報のみ有していると発言した。
その他、同氏は、EUとウクライナが締結した連合協定につき、「私たちには、幅広い問題を扱う連合協定、東方パートナーシップがある。私たちは、ウクライナと連帯しているし、私たちはウクライナの領土一体性の保護と支持の努力に関与している。全てはそのように継続していく」と発言した。