デンマーク、ウクライナの安全保障支援に2200万ユーロ相当の支援を発表
デンマーク政府は、ウクライナの安全保障分野の強化のために2200万ユーロ相当の支援を決定したことを発表した。
16日、デンマーク外務省広報室が公表した。
発表には、「デンマーク政府は、ウクライナへの包括的な新支援プログラムへと2200万ユーロを拠出することを決定した。このプログラムは、ウクライナの強靱性とウクライナ東部の進行中の紛争の厳しい結果に対処する能力を強化することを目的としている」と書かれている。
また、コフォズ・デンマーク外相は、「ウクライナは現在国境付近にて大規模かつ完全に受け入れられないロシアによる軍事集結により脅されている。私は、たった今コンタクト・ラインを訪れ、自らの目で、この紛争がウクライナの人々にどれだけ厳しい影響をもたらしているかを見た。デンマーク政府が傍観して立っていることはない。私たちの新しい支援パッケージは、全くもって包括的であり、その全ての要素が必要とされるものとなっている。私たちは、この支援とともに、ウクライナとの明確な連帯のシグナルを送っている。ウクライナの人々は、主権と独立の戦いにおいて、一人ではないことを知らなければならない」と伝えた。
なお、外務省は、今回の支援の発表は、16日のコフォズ外相のウクライナ東部訪問に合わせて発表されたことを指摘している。
さらに発表によれば、ブラムセン・デンマーク国防相は、「私たちは、ウクライナ国境の攻撃的な軍の増強を見ており、私の最近の同国への訪問時にそれは確認された。私たちは、ウクライナと同国が民主的な国となる権利をを支持しなければならない。(中略)私たちはまた、ウクライナ軍の訓練への貢献と、ウクライナ軍人員がNATO基準に合致するための支援を増やしている」と説明した。
今回の支援は、ウクライナ東部の治安・結合の強化や、防衛改革、防衛能力構築の支援や、コンタクト・ラインの両側の人々の間の対話を改善を模索するプログラムを含むという。
また、ウクライナのクレーバ外相は同日、ツイッター・アカウントにて、今回のデンマークの支援発表に謝意を表明した。
クレーバ外相は、「親愛なるコフォド外相、ロシアからの受け入れられない脅迫の中、デンマークによるウクライナとの連帯を示す、あなたのタイムリーなドンバス訪問に感謝している。私は、ウクライナの安全保障分野強化のための2200万ユーロの追加拠出の決定は真の友好の証だ」と書き込んだ。
なお、15、16日、コフォズ・デンマーク外相は、ウクライナのキーウ(キエフ)と東部前線地域を訪問していた。