クレーバ宇外相、ベーアボック独外相と武器供与問題で「接点を見つけた」と発言

ウクライナのクレーバ外相は7日、キーウ(キエフ)を訪問したベーアボック独外相との会談にて、ドイツからウクライナへの武器供与問題につき、ドイツの可能なことにつき協議を行ったと伝えた。

クレーバ外相がベーアボック独外相との共同記者会見時に発言した。ウクルインフォルムの記者が伝えた。

クレーバ氏は、「武器問題に関しては、もちろん私たちはそれについて話をした。(中略)しかし、非常に重要な点は、今日私たちを話したことを外交的に言うと、ドイツが様々な理由でできないことのみではなく、ドイツが防衛・安全保障分野でできること、ウクライナ支持のために具体的に行う意向のあることについても話をしたことである」と発言した。

同氏は、率直なやりとりができたとし、ウクライナ側もドイツ側も本件に関する立場は確かに異なっているとしつつ、「しかし、私たちのベーアボック氏との課題は、けんかをすることではなく、接点と決定を模索することである。私は、今日、接点と決定案を見つけたと思っている。今後私たちは、ドイツ政府の行動を待つ」と発言した。

なお、7、8日、ベーアボック独外相がウクライナを訪問している。同外相のウクライナ訪問は、今年1月に続き2回目。8日には、ベーアボック氏はウクライナ東部のコンタクト・ラインを訪問する予定。

これに先立ち、1月26日、ドイツ政府は、ウクライナに対して軍用ヘルメット5000個を供与すると発表していた。

アンドリー・メリニク駐独ウクライナ大使は、これまでドイツ政府に対して、ウクライナへの防衛用兵器の供与拒否の政策を見直すよう繰り返し要請している。

写真:外務省