レズニコウ国防相、ウクライナ軍人に呼びかけ「あなた方が8年間知っていたことを、今、世界が目にしている」

ウクライナのレズニコウ国防相は22日、ウクライナ軍人たちに対して、ロシアのあいまいな侵略政策が消え去ったことで、今、誰がウクライナ被占領地で犯罪を行っていたのか、誰がソ連を復活させようとしているのかを、全世界が目にすることになったと発言した。

レズニコウ国防相が軍人に向けた呼びかけを行った

レズニコウ氏は、「不確かさの闇が消えた。あなた方が8年知っていたことを、今全世界が目にした。あなた方の勇敢さ、献身、専門性のおかげで、敵の計画が破壊されたのだ。過去数年、敵は女性や子供の後ろに隠れて、卑怯な戦争を行ってきた。学校と民家を砲撃してきた。拉致し、拷問を行ってきた。嘘をつき、脅迫をしてきた。私たちの大地を奪い、破壊してきた。昨日、敵は、自らの本当の顔を見せたのだ。全ての自由世界を人質にしたがっている犯罪者の顔だ。自らの犯罪を自覚し、周りの人皆に集団責任を取らせようとしている。なぜなら、怖いからだ。なぜなら、罪を犯したら、必ず罰されるからだ」と発言した。

同氏はまた、クレムリンは「新たなワルシャワ条約機構と新たなベルリンの壁とともに」ソ連を再生すべく、更なる一歩を進めているが、しかし、ウクライナとウクライナ軍は、そこから離れていると強調した。

加えて同氏は、「私たちの選択は非常にシンプルだ。それは、自らの国を守ること。自らの家を、自らの親しい人たちを守ることだ。私たちにとっては何も変わっていない。今、私たちは、真の友人たちを隣に見ている。そしてその数は増えていく。今、何年も私たちに降伏を迫り続けた、(偽りの)『友人』(編集注:ロシア)は、もう隠れることができない。今後、大きな挑戦が訪れよう。失うものもあろう。痛みも乗り越えなければならない。恐怖と不信を克服せねばならない。しかし、私たちには勝利が必ず待っている。なぜなら、私たちは、自分の大地にいるからだ。私たちには、真実があるからだ」と強調した。

同氏は、民がウクライナ軍を支持しているとし、人々が信じているということは、私たちが正しいことを行っているということを示しているのだと発言した。

さらに同氏は、今のところ、ウクライナの軍事・政治幹部・軍の司令部の努力は、防衛力強化のために行われているとし、特に、パートナー国からの支援の最大限の誘致に向けられており、すでに一部は受け取っていると伝えた。

また同氏は、国家首脳陣は平穏を維持していくし、めちゃくちゃな決定を採択したりはしないと強調した。

同氏は、「私たちの力は、団結と確信にある。冷静な頭脳とともにある。平穏を維持しよう。秩序を保とう。(亡くなった)同志たちのために。愛する人たちのために。ウクライナ軍に栄光を!」と呼びかけた。