ゼレンシキー宇大統領、新しい同盟の必要性を強調
ウクライナのゼレンシキー大統領は17日、西側の国々がウクライナ上空に飛行禁止区域を設定する、あるいは戦闘機を供与するようになるには、あとどれぐらいの人が殺されれば良いのかと述べ、ウクライナは現存の機構をもはや信じられず、新しい保証を探さなければならないと発言した。
ゼレンシキー大統領が17日未明の動画メッセージにて発言した。
ゼレンシキー氏は、「西側のリーダー、NATOのリーダーたちが、ウクライナによる飛行禁止区域の要請や、私たちの国に必要な航空機を提供する要請に肯定的に返答するようになるには、占領者はまだあと何をすべきなのだろうか、彼らがあと何人の人を殺せば良いのだろうか」と発言した。同氏は、16日、その点につき米国会での演説の際に話したとし、ウクライナは米国から強力なサポートを受け取った、バイデン米大統領に感謝していると述べつつ、「しかし、戦争は止まっていない。ロシアの戦争犯罪も止まっていない。ロシア経済は、まだ軍事機構を維持することができている。そのため、さらなる対露制裁パッケージが必要だ。世界は、ロシアがテロ国家になったということを正式に認めるべきである」と発言した。
同氏はさらに、「重要なことは、ウクライナがさらなるサポートを受け取らねばならないということだ。今私たちが受け取っているよりもさらに多くだ。防空システム、航空機。ロシア占領者を止めるに十分な数の殺傷武器と弾薬(が必要だ)」と強調した。
その上でゼレンシキー氏は、「その(米)国会での演説にて、私は米国と全ての責任ある国家に対して、新しい連合、U-24の創設について呼びかけた。いずれの侵略者も、世界の調整された返答を受け取ることを保証する新しい同盟だ。迅速かつ効果的に、即時にである。数週間後とか数か月後とか数年後とかではなく、侵攻後の最初の24時間にである」と発言した。
同氏は、「私たちは、現存の機構をもはや信頼することができない」と述べ、「私たちは、国際機関の官僚機構が迅速に変化することを期待することはできない。そのため、私たちは新しい保証を模索しなければならない。新しい機構を。勇敢さを持つ人を集め、正義が要求することを行う。私たちは、自分たちが歴史的な出来事を行えるということを証明した。そしてこれは私たちだけの抵抗ではない。防衛だけではない」と発言した。
その他同氏は、このような、ウクライナにとって最大の挑戦が生じている時にすら、ウクライナは「欧州エネルギー・ネットワーク」に加わることができたと報告した。同氏は、「今後ウクライナは、欧州連合(EU)の電力の流れを利用できるようになる。私たちは、これに向かって数十年進んできた。それがようやく実現したのだ! 私は、私たちの国エネルギー関係者、この結果のために仕事をしてきた人皆に感謝している」と発言した。
これに先立ち、ゼレンシキー大統領は15日、ウクライナがNATO加盟国とならないことを理解していると述べ、そのため理想的な安全保障が必要であり、ロシアからの軍事侵略との対立において支援の準備のあるパートナー国との協力を期待していると発言していた。