ウクライナ国防省、「ロシアの計画は引き続き脅威」と警告
ウクライナ国防省は、ロシアの侵攻計画は若干変更しているものの引き続き脅威的であり続けているとし、ウクライナ国民に対して、気を抜いてはいけないと警告している。
5日、マリャール国防次官がテレビ番組「UA一緒」出演事に発言した。
マリャール氏は、「国全体で包括的に状況を受け止めることが重要だ。なぜなら、私たちは、複数地域での勝利に喜んでいるところで、確かにその勝利はあるのだが、しかし、全体で話をすると、戦争は継続しており、ミサイルや空爆の脅威は残っているし、敵の領土深くへの侵攻脅威も残っているからだ。敵の計画は、今日の時点で、若干変更しているものの、(ロシアの)計画は引き続き脅威的である」と発言した。
同氏はまた、ロシア軍は現在、ウクライナ東部、ドネツィク・ルハンシク両州に戦力を集中させており、そこで戦闘を活発化させることを計画していると伝えた。さらには、ロシアはモルドバ領被占領下トランスニストリアにある兵力を活発化させようとしている他、ベラルーシ領も引き続き利用していると説明した。
そして同氏は、「どちらの場所でも、私たちは、活性化と、それらの領土を利用する準備を観察している。ベラルーシではまた、侵略実行のために(ベラルーシ)軍を利用する準備も見られる。国際法の規範に従い、侵略の責任は、直接侵略を行っている国だけでなく、自らの領土を第三国の侵略実施のために提供する国もまた責任を負う。さらに、キーウ(キエフ)に関しても危険が残っている。キーウ州が解放されたからといって、慌てて家に戻ることはないよう、強くお願いする」と発言した。
さらに同氏は、キーウに対するミサイル攻撃の脅威が現在残っているとも発言した。
なお、ウクライナでは、2月24日から、ロシアによる全面的侵略が続いている。