独政府はウクライナによる独軍需企業からの武器購入を支援する=ショルツ独首相

ショルツ独首相は19日、ドイツはウクライナに供与できる全ての武器を供与したと述べつつ、同時に、ウクライナがドイツの軍需企業から武器を購入する支援を行う準備があると発言した。

ショルツ独首相が複数の国の首脳とのオンライン協議の後に発言した。ウクルインフォルムの記者が伝えた。

ショルツ氏は、ウクライナへの武器供与につき「(編集注:ドイツ政府の)能力の限界に達した」と述べた。

同時に、同氏は、ドイツはウクライナ政府がドイツの軍需産業から武器を購入できるようにすることで、ウクライナへの軍事支援を行い続けると述べ、とりわけ、対戦車システム、地対空ミサイルシステム、弾薬、火砲などが該当すると指摘した。

さらに同氏は、詳細はウクライナと企業の双方と調整しているところだとしつつ、重要なのは契約締結から輸送まで全てが迅速に行われることだと指摘した。同時に全てのプロセスは、北大西洋条約機構(NATO)や欧州連合(EU)のパートナーたちの同意のもとで行われなければならないとも発言した。

また同氏は、この話は、最新の西側の武器についてのものであり、「ウクライナ軍人がロシアの侵攻から身を守れるようにするために、彼らを訓練することが目的」だと発言した。その点で、同氏はさらに、ウクライナ軍人が使い方を知っているロシア製の兵器の譲渡がより目的に適っているとも発言した。

その他同氏は、「ロシアはこの戦争に勝ってはならない」と強調した。同時に、NATOはこの戦争の当事者とはならないとも繰り返した。

なお、ドイツでは最近、ショルツ首相がウクライナへの武器供与に関する決定採択が非常に緩慢であるとして、与野党から批判を受けていた。