米国防長官、ウクライナへの軍事支援加速を呼びかけ 対宇軍事支援会合開催
オースティン米国防長官は26日、同盟国・パートナー国に対して、現在ウクライナにとって時間が大きな意味を持っているとし、ウクライナへの軍事支援供与を加速するよう呼びかけた。
オースティン国防長官が、独領ラムシュタイン米空軍基地で開催された対ウクライナ軍事支援会合の総括として発言した。ウクルインフォルムの特派員が伝えた。
オースティン氏は、「私たちは、時間を失うことはできない」と強調し、ウクライナは武器と機材を緊急に必要としていると強調した。また同氏は、複数の国が、迅速に動き、ウクライナ軍が決定的に必要としていた支援を提供したことは、戦場で甚大な意味を持ったと述べ、現在は世界中の国々が、ウクライナの緊急の需要を満たすために行動を活発化していると指摘した。
さらに同氏は、その文脈で、ドイツがウクライナに50台の自走対空砲を供与することを決定したこと、また英政府がウクライナに追加的防空システムを提供すると発表したことを歓迎し、それらは「重要なステップだ」と強調した。
同氏は、今回の軍事支援会合と軍事トップの報告会にて、今後数週間が「ウクライナにとって決定的となる」と強調した。同氏は、「すなわち、私たちはさらに進まなければならない。そして、私は、全ての首脳が今日、ロシアの侵略と蛮行に対する戦いにてウクライナを支持することで、かつてない決意を有すことを知っている」と強調した。
加えて同氏は、同盟国は、今後ウクライナの戦争の戦略を協議するべく、毎月類似の会合を開催していくと報告した。
また同日、ドイツ国防省は、ツイッター・アカウントにて、ランブレヒト独国防相がラムシュタインにてレズニコウ宇国防相と会談したと報告した。
ラムブレヒト氏は、会談時、レズニコウ氏に対して、「私たちはウクライナと並んで立っている」と伝えた。
また、国防省は、今回のラムシュタインの会合が、北大西洋条約機構(NATO)と欧州連合(EU)は一緒にウクライナを支えていくということを示したと伝えた。
ウクライナ国防省は、フェイスブック・アカウントにて、今回のラムシュタインの会合にレズニコウ宇国防相が参加したことを報告した上で、マリャール国防次官の総括メッセージを掲載した。
マリャール氏は、「今日、ドイツのラムシュタイン米空軍基地にて、誇張なく、歴史的なウクライナ防衛コンタクト・グループ会合が開催された。この行事の開催には、世界の約40か国の政治・軍事機関の代表者、40人の様々な国の国防相が参加した。ウクライナを代表したのは、オレクシー・レズニコウ国防相とイェウヘン・モイシューク・ウクライナ軍副総司令官であった。会合は、オースティン米国防長官が開催した」と伝えた。
そして、今回の会合は、ウクライナの防衛能力強化、国際社会のウクライナへの軍事支援を目的としたものだと説明した。
さらにマリャール氏は、オースティン米国防長官が「米国は、ロシア侵攻と戦うウクライナの支持のために空と大地を動かす」と発言したことを紹介した。
ゼレンシキー大統領は、26日夜の動画メッセージにて、同日の会合結果につき国民に報告した。
ゼレンシキー氏は、「今日、ドイツにて、ウクライナのパートナー国の国防相級の重要な会合があった。ロシアの攻撃的野心からの欧州全体の防衛を強化することが重要な課題だ。ロシアの対ウクライナ戦争は始まりに過ぎないこと、ロシア首脳陣の最終的目的がウクライナ領を奪うことだけではなく、中東欧全体をばらばらにし、民主主義に大打撃を加えることである。もはや自由世界においてそのことを理解していない者はいないだろう」と発言した。
同氏は、それゆえ自由世界は、自衛の権利を有しており、だからこそウクライナをさらに支援していくのだと強調した。
またレズニコウ宇国防相やオースティン米国防長官は、ツイッター・アカウントでも同会合について報告を行っている。
写真:オースティン米国防長官(ツイッター)