西側火砲のウクライナ供与はロシアとの戦争の形を変える=WP

米ワシントン・ポスト紙は、ウクライナに供与されている西側の火砲が現在のロシアとの戦争を変えるだろうとする米政権関係者や軍事専門家の予想を伝えている。

4月30日、ワシントン・ポスト紙が記事を掲載した

オースティン米国防長官は、4月28日にカナダ国防省とともにペンタゴンで発言した際に、長距離射程の火砲が戦争の次の段階において決定的な存在となると発言。報道によれば、米国は、カナダと共に一定数のウクライナ軍人に155ミリ口径榴弾砲の使用訓練を行っている。

さらにフランスもまた155ミリ口径自走榴弾砲「カエサル」を提供する。

米国は、ゼレンシキー大統領に対して、約19万の砲弾と90台の榴弾砲の供与を約束した。そして、その半分以上がすでにウクライナに到着しているという。

ブリンケン米国防長官は、バイデン米大統領は米議会に対して、ウクライナに対する総額3300万ドルの追加支援を要請しており、その中には大口径長距離火砲への拠出も含まれると発言した。

英国とスウェーデンもまた、英国製M777のような火砲を送る可能性がある。

同時にウクライナが米国製155ミリ口径自走榴弾砲M109のような自走砲をより多く受け取りたいと思っている可能性も指摘されている。ゼレンシキー大統領は、「HIMARS」として知られる、米国の自走多連装ロケット砲M142の供与を要請している。専門家たちは、いずれその武器も供与されるであろうし、さらには自走多連装ロケット砲M270も提供されるだろうと指摘している。