米英、ウクライナへのロケット砲提供を認める

バイデン米大統領は1日、米国がウクライナに対して高機動ロケットシステム「ハイマース(HIMARS)」を供与することを認めた。また、ウォレス英国防省は、米国と連携して、ウクライナに多連装ロケットシステム「MLRS」を提供することを認めた。

バイデン米大統領は、1日の声明にて新たな対ウクライナ安全保障支援について発表した。米ホワイトハウスが声明を公開した

バイデン氏は、「新しい(支援)パッケージは、新たな可能性と、ロシアの侵攻から彼らの領土を守るためのハイマースと砲弾を含む最新の武器で彼らを武装するものだ」と強調した。

同時に同氏は、米国は今後もウクライナへサポートが提供されるように国際努力を率いていくと伝えた。同氏は、「ウクライナの人々は、ロシアの侵略から自らの国と民主主義を守るための果敢な戦いにおいて示す勇敢さと決断力で世界を鼓舞し続けている。米国は、ウクライナのパートナーたちを支え、ウクライナへ自衛のための武器と機材を提供し続ける」と発言した。

英国のウォレス国防相は、同国はウクライナに多連装ロケットシステム「MLRS M270」を提供すると発表した。CNNが報じた

ウォレス氏は、今回の提供は米国のハイマース供与の決定と調整したものだと指摘した。また同氏は、「英国は、ウクライナ側に立ち、自国防衛のために彼らが必要とする不可欠な武器を英雄的な部隊に提供する上で牽引的役割を担っている」と発言した。

さらに同氏は、ロシアの戦術が変化するのに応じて、ウクライナへのサポートも変わらなければならないとし、「高性能多連装ロケットシステムはは、私たちのウクライナの友人たちがロシアの残酷な遠距離火砲からより良く身を守ることを可能とする」と指摘した。

同氏は、ウクライナ軍人は英国で同システムの訓練を受けると伝えた。