NATOの新「戦略概念」、ウクライナ将来加盟の2008年決定を確認

北大西洋条約機構(NATO)が29日に新たに採択した「戦略概念」には、2008年のブカレストNATO首脳会談及びその後の首脳会談におけるジョージアとウクライナに関する決定が確認されている。

29日、マドリード首脳会談で採択されたNATOの新しい「戦略概念」が公開された

文書には、「私たちは、欧州大西洋の平和における私たちの共通の利益を推進すべく、ボスニア・ヘルツェゴビナとジョージアとウクライナとのパートナーシップを発展させ続ける。私たちは、ジョージアとウクライナに関する、2008年のブカレスト首脳会談で採択された決定とその後の全ての決定を確認する」と書かれている。

さらに、同文書では、北大西洋条約第10条に従った「オープンドア・ポリシー」が改めて確認されており、「私たちのドアは、私たちの機構の価値を共有し、自らに加盟国の責任と義務を負う願望と能力があり、その加盟が私たちの共通の安全に貢献する、全ての欧州の民主国にとって開き続けている。加盟の決定はNATO同盟国が採択するのであり、いかなる第三者もそのプロセスにて発言件はない」と書かれている。

また、戦略概念には、強力かつ独立したウクライナは「欧州大西洋空間の安定にとって決定的に重要」だと指摘されている。

なお、2008年、ブカレストNATO首脳会談の際、NATO加盟国首脳たちは、ウクライナとジョージアが将来NATO加盟国になるという決定を採択していた。