ウクライナのNATO加盟までの中間的期間の安全が保証されなばらない=ラスムセンNATO前事務総長
「ウクライナのための国際安全保証グループ」に加わる、ラスムセン前北大西洋条約機構(NATO)事務総長は1日、同グループの課題はブダペスト覚書よりはるかに真剣かつ強力な保証を作り出すことだと発言した。
キーウ(キエフ)を訪れたラスムセン氏がイェルマーク宇大統領府長官との記者会見時に発言した。ウクルインフォルムの記者が伝えた。
ラスムセン氏は、「私たちの課題は、通称『ブダペスト覚書』にて含まれていた安全の保証よりもはるかに真剣ではるかに強力な安全の100%の保証を作り出すことだ。覚書では、保証国の1つであるロシアが、その保証に違反することを思い付いたのだ」と発言した。
ラスムセン氏はまた、NATO(加盟)までの道の中間的期間のウクライナの安全が保証されねばならない、その保証は将来ウクライナへの類似の侵攻が起こらないようなものでなければならないと発言した。
同氏はさらに、ブダペスト覚書のウクライナの主権と領土一体性の保証が違反された今、同グループの専門家たちにはより理想的な安全の保証が必要となっているとしつつ、同時に、現在は何よりもまず、ウクライナがこの戦争で勝利するため、プーチンが何も達成できないようにするために、同国への武器や経済支援の供与を確保しなければならないと発言した。
ラスムセン氏は、「彼がウクライナで成功を得たら、彼は止まることはない。それが事実だ」と強調した。
加えて同氏は、会場からの「ロシアのための出口が必要」との発言に対して、同氏は「あなたがウクライナから出ていかねばならないならない。私たちは当面このグループで作業を続ける。私たちは、将来の類似の侵略を回避するための勧告を作っていく」と返答した。