日本がウクライナ軍のためにさらに医療機材を提供=宇国防省

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ウクライナ国防省は5日、日本政府が対ウクライナ人道医療支援への一環で、ウクライナ軍の医療機関のために医療機材を引き渡したと発表した。

国防省広報室が伝えた

発表には、ウクライナの複数地域の軍事医療センターが、大手メーカーの移動式X線装置、透視X線装置、電気外科用腹腔鏡システム、電気外科用内視鏡システムを受け取ったとある。

マリャル・ウクライナ外務次官は、松田駐ウクライナ日本大使とウォルピン国連プロジェクトサービス機関(ユノプス)ウクライナ事務所所長に対して、ウクライナへのサポートと支援につき謝意を伝えた。

マリャル氏は、「残念ながら、ウクライナでは戦闘行為が継続している。敵は、私たちの戦士に対する医療支援を弱め、影響を及ぼそうとしている。私たちは、その危険を認識している。軍医は、自らの課題を遂行している。私たちには、ユニークな手術事例がある。しかし、私たちの医師たちが向き合ってきた負傷者たちは、大半が火砲砲撃によるものであり、その戦士たちを救うには多大な努力を要する。ウクライナは、日本のサポートと支援に感謝している」と発言した。

松田日本大使は、「日本の立場は非常に明確だ」と強調し、「私たちは、ロシアの行為を非難している。ロシア連邦は、国際法に違反しており、自らの残虐行為に責任を負わねばならない。日本は、複数の分野で活動している。1つ目は対露制裁。2つ目はウクライナを人道・軍事の分野で支えること。そして、難民を支援することだ。軍医たちに医療機器を引き渡せることを嬉しく思う。私たちは、あなた方の新しい需要を聞きたい。日本は、ウクライナとともにある!」と発言した。

また、日本の同支援を実現しているユノプス・ウクライナ事務所のウォルピン所長は、ユノプスとウクライナの過去6年間の協力について説明した。同氏は、今回日本の支援で引き渡された機材により、2万7000人の患者が医療を受けることができ、1500名の医療専門家がそれまでより専門的な機材で仕事をすることができるようになると指摘した。同氏は、今後も協力していくことを明言した。