バイデン米大統領、約30億ドルのウクライナ軍事支援パッケージを発表
バイデン米大統領は、8月24日のウクライナの独立記念日に合わせて、これまでで最大の総額となる29億8000万ドルの対ウクライナ軍事支援を発表した。
米ホワイトハウスが大統領声明を発表した。
バイデン米大統領は、「米国は、自らの主権を守る戦いを続けているウクライナの人々へのサポートにコミットしている。そのコミットメントの一環で、私は、誇りとともに、私たちの安全保障分野における現在最大の支援トランシュを発表する。ウクライナ安全保障促進イニシアティブを通じて、武器と装備のために約29億8000万ドルが提供される。これにより、ウクライナは長期展望での防衛継続を確保するために防空システム、火砲システム、弾薬、無人機、レーダーの入手が可能となる」と発言した。
バイデン氏はまた、過去半年で、ウクライナの人々はその非常な勇敢さと自由へのコミットメントにより、世界を鼓舞したと指摘した。
さらに、同氏は、今年のウクライナの独立記念日は多くのウクライナ人にとって苦々しいものであるとし、なぜなら何千人もの人が殺されたり怪我を負わされたりし、何百万人の人が家を去らざるを得ず、多くの人がロシアの蛮行や侵攻の被害を受けたと指摘した。
そして、同氏は、「同時に、6か月間、止まることのない攻撃は、ウクライナ人の自らへの誇り、自らの国への誇り、31年の独立への誇りを強めただけであった。今日、そして毎日、私たちは、専制政治が支配する闇は世界の自由な人々の魂を照らす自由の炎にはかなわないということを宣言すべく、ウクライナの人々とともに立っている」と強調した。
ゼレンシキー宇大統領は、これを受け、ツイッター・アカウントにて謝意を伝えた。
ゼレンシキー氏は、「米国の大統領と民に、ウクライナ独立記念日の強力なお祝いである、ほぼ30億ドルという比類なき安全保障支援の提供につき感謝している。ウクライナの人々、私たちの全ての防衛者は、米国の不変のサポートを高く評価している。一緒に勝とう」と書き込んだ。
なお、8月24日、ウクライナは独立記念日を迎えている。