どんな額を提案されようが、ロシアに「バイラクタル」を渡らせない=バイカル社CEO

トルコの無人機メーカー「バイカル・マキナ」社を共同で経営する兄弟、ハルク・バイラクタル氏とセルチューク・バイラクタル氏は、どんな額が提案されようが、現状で同社の無人攻撃機「バイラクタル」がロシアに渡されることはあり得ないと発言した。

バイラクタル兄弟がBBCウクライナ語版へのインタビュー時に発言した

ハルク・バイラクタル氏は、「お金は私たちにとって優先課題ではない。お金と物質的リソースは、私たちのビジネスにとって一度も目的になったことはない。ウクライナとの間の私たちの友情と協力は、すでに多くの年月にわたり続いている。そのため、私たちにどんな額が提案されようが、正直に言って、現状で彼らにそれが(編集注:ロシアに無人機が)渡るという話はあり得ないのだ。この期間、私たちの全てのサポートは完全にウクライナ側にある。なぜなら、私たちには非常に強力な繋がりがあり、ウクライナは非常に不正義で、攻撃的で、根拠のない攻撃を受けているからだ。私たちのウクライナとの協力は何も曇らせることはない。どのような額が提案されようと、私たちの立場は本件における立場は明確だ」と発言した。

また同氏は、ウクライナでは無人機はウクライナ軍人に使われており、彼らがいつ無人機を使うかを決めていると述べた。さらに、「他の製品に関しても同様だ。もちろん、残念ながら、私たちのシステムがロシアの防空システムや装甲機材で破壊されているのであり、ロシアの報道機関で、私たちは誹謗中傷を目にしている。しかし、ともあれ、私たちは、技術を提供する企業なのだ」と発言した。

さらにハルク氏は、バイラクタルは「ウクライナの独立を巡る戦いに貢献しており、私たちは、この貢献が最善の可能な手段で行われるよう仕事をしている」とも強調した。

バイラクタル兄弟は、ウクライナをオープンに支持しており、これまでにも無料でウクライナ軍へのバイラクタル提供を複数回発表してきた。