米国防長官、ウクライナ軍は戦況を変えたと評価

米国のオースティン国防長官は2日、脱占領戦を続けるウクライナ軍はヘルソン州で進展を見せており、それは戦場の力学の変化を意味していると発言した。

オースティン米国防長官が米CNNへのインタビュー時に発言した

オースティン氏は、ウクライナ軍の成功につき、「私たちが今見ているものは、ある種の戦場の力学の変化だ」とコメントした。そして、同氏は、「彼らは、(東部)ハルキウ州で非常に良く行動した」とし、さらに前進していると指摘した。さらに同氏は、南部ヘルソン州でも、ウクライナ軍は進展を得ていると伝えた。

またオースティン氏は、その結果はウクライナ軍人の良質な訓練と経験、さらに米国やその他の国が提供した武器の効果的な利用によるものだと説明した。加えて同氏は、ウクライナ軍が高機動ロケットシステム「ハイマース」を効果的に利用していることも指摘し、それによりロシア軍の能力を著しく破壊することができたと発言した。

同氏は、戦場の力学変化により、ウクライナ側は機動の機会を作り出したとも発言した。

記者から、米国はなぜより射程の長い「エイタクムス(ATACMS)」のようなミサイルをウクライナに提供していないのかと指摘されると、オースティン氏は、レズニコウ宇国防相とは定期的にやりとりをしていると回答した。同氏はまた、米国はウクライナに、戦場にとって非常に効果的な武器を提供してきていると強調した。

同氏はさらに、ウクライナにおける情勢の今後の展開は非常に予期しづらいとしつつも、同時に米国は「ウクライナ人に必要な限りずっと安全保障支援を提供し続ける」と強調した。