独製防空システム「アイリスティー」、ウクライナ南部にすでに配備=宇空軍
ウクライナ空軍のイフナト報道官は14日、ドイツ政府がウクライナ政府に提供した同国製防空システム「アイリスティー(IRIS-T)」はすでに南部方面に配備されていると発言した。
イフナト報道官がテレビ番組出演時に発言した。ウクルインフォルムの記者が伝えた。
イフナト氏は、「私たちが今日保有する防空システムは非常に少ない。今回、多くの国が私たちに防空システム供与を発表した。アイリスティーは世界の他のどこにもないシステムで、ドイツが初めてウクライナに提供するものだ。同システムはもう、南部方面のどこかにてウクライナ軍のところで運用されている。私たちは、ドイツが私たちに供給することになっている残りのそのシステムを待っている」と発言した(編集注:ドイツ政府は、アイリスティーをウクライナに4基提供すると発表している。今回提供されたのは最初の1基)。
またイフナト氏は、ナサムス(NASAMS)やパトリオットといった別の防空システムと一緒に単一の情報空間で運用可能だと指摘した。同氏は、「ナサムスは、世界で権威を持つ、すでに(能力が)確認されているシステムであり、世界で12か国が保有している。そのシステムの供給の方が容易かもしれない。システムは存在し、同システム用のミサイルも十分にある。そのため、そのシステムを保有している国々に対して、ウクライナがすでに有している防空システムを強化する支援を要請しなければならない」と指摘した。
同氏は加えて、そうすることで数年後には、ソ連式の旧式のシステムからの完全移行ができるだろうとの期待を示した。
写真:レズニコウ宇国防相(ツイッター)